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「んんんんいかーん!」

神田川
淫乱

戦争

監督

黒沢清

日活ロマンポルノで周防正行の「変態家族・兄貴の嫁さん」(小津安二郎へのオマージュ映画)、金子修介の「宇野鴻一郎の 濡れて打つ」(エースをねらえ!のパロディ)、そしてこれ、といえば、後にメジャーになった監督が撮ったカルト作として有名である。もう、冒頭のタイトルの出方からして自主製作映画ノリばりばりで、超かっこいい。

マザコンの受験生が近親相姦してるのを覗き見した女が、まともな性に目覚めさせようとする話なのだが、そのバカバカしさたるや凄まじいものがある。中でもラストのお世辞にもきれいとは言えない神田川に浸かっての大バトルシーンが長い!いつまで喧嘩してるんだ、しかもワンカット長回しで!こらこら!と突っ込んだ時点でまだバトルシーンの半分も来ていない。これは実は8ミリ自主製作映画によくある現象で、私が学生の頃の平野勝之(現・AV監督、たまに一般映画監督。しかも元漫画家。望月峯太郎とヤンマガ同期らしい。)や園子温なんかもよく長回し用のスーパーのカメラ(富士のシングルは3分20秒までしか撮れないので。)持って商店街や小学校の花壇やドブ川の中を延々暴れまわっていた。そんなインディーズ魂を炸裂させる黒沢清は名作「CURE」以降の風格漂わせる演出とまた違って、かっこ良すぎる。

メジャー第一作「ドレミファ娘の血はさわぐ」で、絶対脱がないだろうと思われたまだまだ可憐な洞口依子がラストで脱いでしまうのにはびっくりした。「地獄の警備員」で元力士のビル警備員とかいって、どうみても加藤保憲にしか見えないスレンダーな男が殺しまくるのにも笑った。うーん、黒沢清の映画はやっぱりちょっと変だ。この「神田川淫乱戦争」で知り合った伊丹十造に「スイートホーム」を撮らされたのだけが、気の毒である。

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