トモちゃんが、  「見ろ」って・・・

「リング」 監督:中田秀夫

入院中、見舞いに来てくれたリョーコが「『リング』って観ましたあ?」「いや、入院中なんですけど。」「そうですか。ふふふ・・・。」その時から激しく気になっていた。

ふるちんにも薦められて、「リング」を観たのはビデオレンタルだった。いつもホラーを観る時と同じように、トイレを済まし、部屋の明かりを全部消して、TVの真ん前に座って凝視した。観終わってからも暫く、恐怖後の肌の痺れたような感じで、電気もつけずにじっとしていた。突然、隣の部屋の電話が鳴って、心臓がでかくなったが、出ると推薦者ふるちん。「リング観ました?」「今観終った。」「テレビ怖くないですか?」振り返ると、真っ暗な部屋の中に砂嵐を映しつづけるテレビがあった。「まじで怖いんですけど。」

「リング」を「観たけど、全然怖くなかった。」などとヌカす奴がたまにいますが、ちくしょ、え?おまえさん本当は一体何が一番怖えんだい!と問い詰めたい。

「リング」「女優霊」「呪怨」は、本当に怖い日本3大ホラー映画(呪怨はビデオ)に認定。ホラー以外じゃ「この子の七つのお祝いに」「悪魔の手毬唄」も入れたい。

「女優霊」を関内アカデミーで観た時初めて、途中で映画館を出たくなった。怖さで。「櫻の園」の白島靖代主演、映画の撮影所が舞台という、聞くからに怖そうなホラー。しかし実際怖過ぎた。何十年も続く撮影スタジオの怖さ、フィルムに映像を閉じ込めるという行為の怖さ、無声フィルムの怖さに着眼した傑作である。 

暴力温泉芸者がCDブックの音楽やった事でも有名な、望月峯太郎の漫画「座敷女」(そーとー怖い)の影響は明らかである。座敷女、女優霊、貞子に共通なのは目の前にいるそいつが何処の誰だか分からないという気持ち悪さである。「らせん」は知ってる女優が演ってたり、科学的な解釈を加ようとしていて、シラケてしまう。ただのSFになってしまって、怖く無いのだ。黒沢清の「回路」もそうだ。(前半はかなり怖いが。)「リング」原作の終わりの方にも同じ事が言える。「リング」は原作より面白いという、珍しい映画でもある。

ストーリーもメチャメチャ面白い。絶望感を煽る展開も上手い。松嶋奈々子も超美しい。まさに名作。

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