女囚701号さそり
(1972東映)
篠原とおる原作 伊藤俊也監督
梶芽衣子 渡辺文雄 夏八木勲 室田日出男 横山リエ

 

花よ命とおだてられ
咲いて見せればすぐ散らされる
馬鹿な 馬鹿な 馬鹿な女の
恨み節

「恨み節」のメロディーと梶芽衣子の視線が刺さる、篠原とおるワールド爆発の女囚ものの金字塔と言い切っていい完成度。女囚、女囚。女囚といえばキャットファイト、苛めやリンチ、看守の拷問、レズビアン、暴動、脱走などが思い浮かぶが、その全部を放り込んでなお映画としての格を感じさせるのは、ひとえに梶芽衣子の気高い美しさの賜物。真剣に凄い。長い髪の下から見据える瞳。薄い唇、引き裂かれた囚人服から覗く整った白い乳房。そして口の端に浮かべたかどうかわからないくらいの笑顔にジーン。かっこよすぎる。シーツに初めての血で描かれた日の丸。舞台転換する背景。まっ逆さまのカメラアングル。アバンギャルドな演出もそこかしこに弾け飛ぶ大傑作。

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