女囚さそり第41雑居房
(1972東映)
篠原とおる原作 伊藤俊也監督
梶芽衣子 白石加代子 賀川雪絵 伊佐山ひろ子

 

泣いて流した女の涙を
そっと川に浮かせばさ
川はあふれて 丘にあふれて
あふれ あふれて
男を溺れさす

<女の呪文 菊池俊輔作曲 伊藤俊也作詞>

シリーズ2作目は集団脱走劇を演じる女囚達の業を描いて、ついには宗教的な地獄絵図までが垣間見える、ビックリものの映像も乱れ撃ちの前衛映画。ペニスに対する怨念。残してきた子供への執着。そんなものが渦をまいては吐き出される中、梶芽衣子のさそりはそれらを傍観する神にも似た存在になっていく。「さそり」モチーフを拡大解釈、女囚ものという一見下世話なジャンルで神話を描こうとするアイデアがかっこいい。

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